2026/04/10 17:45

「松葉ジュースの松はどこから来るのか。」

熊本県北の山の中。目前に隣の山の山頂が見えるような場所に、私の母が住んでいます。
家の裏手も山で、イノシシやアナグマ、鹿も住んでる人の手がほとんど入っていない山です。


母は花卉農家で、畑の花卉類の栽培以外にも、その山から榊や野草を収穫しています。

母はこの山のことも近隣の山のことも、隅々まで知っています。春はワラビ、山椒、初夏にはキイチゴ。どこに何が生えているか、どの季節に何が採れるか。
長年かけて積み上げてきた、母だけの地図があるんだと思います。

そのためにも、山の木々の剪定や草刈りをこまめにしている。
松葉ジュースを知った私が、すぐさま母に連絡を取ったのはこの山の存在を知っていたからです。
「剪定した赤松で松ジュースを作りたい。使わせてもらえないか」と。


松は、放っておくと上へ上へと伸びていきます。
誰も手を入れなければ、いつか松葉は手の届かない高さとなってしまう。
長年花卉農家をしている母がこまめに山を整えてくれるから、私たちは松葉を手にできています。

月に二~三度ほど、その山に一緒に行くのですが、山中、木々に囲まれた空間は空気が違います。
木々の間を吹き渡る風は少し冷たくて、意識せずとも呼吸が深くなっています。
見晴らしもよく、遠くに沈む夕日がとてもきれいな場所です。


松葉は枝ごと山から持ち帰り、店舗で枝と葉に分けて選別。
葉はジュースとなり、枝や古い松葉は松エキスを作ったり、乾燥焙煎してお茶にしたり、炭にしたり・・・。
捨てるところがないようにと心がけて作業しています。

店舗の庭には、母の山から持ってきた赤松の若い苗木を移植し育てています。
いつかこの松も、誰かの一杯になるかもしれない。そう未来に思いを馳せながら。

どこのどんな山で、誰がどのように管理している松か。
松葉ジュースを作る上で、それが私たちにとって一番大切なことです。

私自身、この松葉ジュースを毎朝飲んでいます。
子どもたちを送り出して、着物に着替えて、営業前の職場で一杯。
それだけのことです。

でも、その一杯を飲み終えると、気持ちがすっと切り替わる感じがする。
続けているのは、たぶんそういうことだと思っています。


この松葉ジュースの緑は、その山の色です。

よかったら、一度手に取ってみてください。

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